こふすログ

ブログ「degitekunote2」の中の人(こふす)が書く雑食系ライフブログ。ガジェット、PC、ものづくり、レアチーズが好物です。

お客様は神様という幻の幻聴

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例えばこの世に食べ物を売るお店が一店しかなかったら、客はこのお店を利用するしかない。

そんな状況で、お金を払う側が立場が高いなんていう考えを持つことは出来ないだろう。
生死に直結すると人は考えがシンプルになり分かりやすい。

この社会はお金がベースとなって物事の尺度が図られるが、何もお金自体に価値があるというわけではないということをデフォルトとした考えとして持っている庶民はそう居ない。

物々交換をしなくてもいい、楽な購入方法として考案されたのがお金であって、お金を持つから偉いことは無いなんてことは誰でも知っている。
だが多くの人々はそのお金を使う場面で何故か売る側より幾分立場が高い気分になり、そして時に身勝手な態度を取る。

これは訪れる客を調子に乗らせた売る側が完全に悪いことは明らか。「お客様は神様」だと自信満々に答える経営者の方々を目にするが、こうして考えるとそんなことはない。むしろ売る側の方が立場は上である。ただどっちが上だと決めていてはスムーズには回らない。だから本当は「対等」であるべきなのだ。

残念ながら日本ではこの考えは中々受け入れられていない。何故か。媚びる文化が根底にあるからだ。これを払拭しない限り「ふざけた客」をなくす事はできない。

考えてみて欲しい。保身に走り「お客様は神様」と言ってしまったがために「悪のクレーマー」が生まれ、そしてそれに対処する部署を作っている今の状況を。善のクレーマーをも一括りにしてしまっている状況を。

どこかで転換しなければいけない。